Last.



不思議だ…。



数分前までは知らなかった相手に、俺は心を奪われている。



美月は答えない。



前髪の雫が垂れる。



『…関わらない方が、いい。』



俯いたまま、美月は言った。



『え…?』



『親切にしていただいて、ありがとうございます。』




















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