Last.
美月の唇を塞いだ。



身体が重なる。



互いに服をはがしあって、体温を確かめ合う。



全てが、柔らかくて温かい。



夢のようだった。



『美月…愛してる。』



そっと耳元で囁くと、美月はゆっくり頷いて俺を求めてくれた。




なぁ、美月…。



最初に言ったのはお前なんだよ…。



どこにも行かないって誓い合ったはずなのにな。



何が足りなかったんだろうな…。



美月…。



心の底から安心できた日はあったのか…?



俺はお前に、幸せを与えることは出来てたのかな…?



< 86 / 233 >

この作品をシェア

pagetop