導く月と花に誓う
記憶の中の世界




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「…今日はいつになくテンション低いじゃん?」






机に突っ伏すあたしに、前にいる飛鳥が振り向いてくる。





「飛鳥……、あたしもうダメかも」


「…はぁ?なに言ってんのー…。
………何かあった?」


「………。」







あったもなにも……大アリさ。











……木村くんから聞いた、言葉。







『―――昔、ある一匹の妖狐が村で暴れていたらしいんだ…。

それを止めたのが、一匹の妖怪だったらしい』



『止めた…?』



『…そう。
聞いた話によると、その妖怪は自分の魂と引き換えに、止めたんだとさ』













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