食べ頃少女
「はあっ?」

なんだよ、コレ…。
つか食用って…。

「どうか、しましたか?」


「どうかしたじゃないよ。これ冗談が過ぎるんじゃない?」


彼女は俺の手の中の紙を覗き込むとゆっくり首を傾げた。
そして不思議そうな顔を俺に向けた。


「どこがおかしいのですか?全て、事実ですけど…」

「はあ?じゃあ君が食用っていうことも260万円っていうことも本当って言うわけ?」

「はい。そうですけど…。知らなかったんですか?お店の紙には書いてあったハズですけど…」

まさかそんなハズはないと思いながらも、電話をかけた時に見た紙を探し始めた。


「あ、あった」


ごみ箱に丸まって入っていたそれを拡げれば、俺は絶句した。

< 5 / 8 >

この作品をシェア

pagetop