年下の彼氏
――と、突然、
「ごちそうさま」と、翼くんが椅子を後ろに引き、立ち上がった。
ビックリして、そちらに目を向けると、
「先生、時間だよ!」
壁に掛けられた時計を指差し、部屋へと促した。
「あらっ、本当だわ!先生、お待たせしちゃってすみません。今日は部活が終わるのが遅くて、今頃、夕飯になってしまったんです。あとで、お茶を運びますからどうぞ上に上がってて下さい」
「はい」
エプロンを身に纏ったお母さんは、申し訳なさそうに頭を下げた。