【完】甘い恋よりもそばにいて

「あっ……上着…………」

発見したのと共にテンションの低い声が口から出た。


昨日先輩から借りた上着…返さなきゃ。


今度いつ会えるかとか正直わかんないし、


先輩っていつも遊んでるから家に帰るのも遅いと思う…。


だから今日家まで返しに行くか……暇だし。


「一応、洗濯はしとかなきゃマズイでしょ…」


独り言をブツブツいいながら


たまっていた洗濯物と一緒に洗濯機に押し込んだ。


干すの時間かかるから全自動に設定しといた……


っていうのは単なる言い訳で正直面倒くさいから。



洗濯機を操作し終わるとあたしはまた眠りについた。


考えたくない余計なことから目をそむけたかったから。






< 169 / 397 >

この作品をシェア

pagetop