【完】甘い恋よりもそばにいて

運命はいたずらに


久々にコートに袖を通した。


久々の化粧も忘れられない。


アイシャドウに頬のチーク、ピンク色のグロス


体調の悪そうなあたしの顔をみるみる別人へと変えていく。


引きこもり生活も



もうそろそろ卒業しなきゃね。



そんな思いで体を動かす。



あたしはふとドレッサーの脇に置いてあった



レンズ付きの伊達メガネを手にとった。



「コレ掛けて行こっかな…」







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