【完】甘い恋よりもそばにいて
「先輩、少しはあたしに心を開いて」
訴えかけるように言う。
すると、
先輩の瞳が漆黒に染まりはじめる。
みるみるうちに驚くほど
冷淡な感情を帯びない瞳へと変貌してく。
そしてそれがあたしの気に障る。
なんていうか、
イラっと来た。
「ほら、またそうやって…
あたしに嘘をつこうとする」
瞳の色を変えないで。
自分を守ろうとしないで。
あなたを攻撃したりしないから。
あなたの心にあたしの言葉が届くように
漆黒の瞳を見つめて言った。