秘密の恋愛レッスン

「・・・え？」
「だから、自称”氷の王子”って言われてるんだよ」
「氷の・・・王子？？」
「なんでも、学校１可愛い園田　詩織先輩もフッたそう・・・」
「詩織先輩も・・・」
詩織先輩とは、誰もが振り返るほど美人で有名な人。
そんな人もフるなんて・・・
「だから、由美がキスされたって聞いてチョーびっくりしたぁ」
「・・・・・」
なんで・・・キスされたんだろう？
「これはめったにないチャンスだよ！！」
「へ！？」
「何がなんでも、秋原サマのハートをゲットして！！」
ナニ言ってるんだ、この子は。
私の事なんか、なんとも思ってないよ・・・
だって、氷の王子なんでしょ？
「あのね・・・千晴に言ってなかったことがあるの・・・」

---------私は千晴に『恋愛を教えて』と言ったことを話した。

「そして、これ・・・」
秋原和弥に付けられたキスマークを見せた。
「ひゃっ！それすごいよ！」
すごい・・・？
「このことは、あたしと由美だけの秘密だからね！」
「う・・・うん」
「じゃあ、由美に１つだけ聞いてもいい？？」
「うん。なに？」

「由美は・・・

　　　　　　　秋原サマのこと好きなの？？」