極道夫婦―18歳の恋戦―【完】
私は大人しく頷き、2人で兄貴の部屋へ行く。

静寂が支配する部屋の中に、兄貴の優しい声が響いた。



雄「夏輝と何があった?」



もう、覚悟を決めるしかないと思い、私は“ユウナ”という人の事を訊いた。

兄貴は“何で知ってるんだ?”という顔をする。



愛「夏輝が…私と間違えて呼んでたよ…」



何で、こんなにも胸が傷むんだろうか…。

拓馬が私の目の前で、女の子を抱こうとした時以上だと思う。

夏輝の過去の恋以外の事は、知ったと思ったからなのだろうか。

…私、夏輝が凄く大好きだよ…。
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