最後の恋



「渚君が、家に来る3日前
恭司が来て家族全員の前で
紹介したい人がいるから
家、連れてくるって言ってね
全員、もしかしたら…
結婚相手なんじゃないかって
勝手に思ってたわ、でも恭司の
口から出た言葉は…」

「そうだよね…
僕見た目女の子だけど
中身は男だもん」

「私達は、恭司の話を真剣に聞いたわ
私達夫婦も息子夫婦も驚いたと同時に
こんなに、真剣な表情見た事がない
しかも、渚君の事話す時愛おしそうな
表情になるのよ、だから恭司を変えた
渚君に会いたいって思ったの」

「会ってみてどう?」

「これまた、驚いたわ
だってどこから見ても
外国の女の子なんだもの
しかも、恭司と渚君とっても
お似合いなんだもの
2人を見てたら家族全員が
今日から、渚君は私達の家族に
なったんだってそう思ったのよ」

「…別れるとか思わなかったの?」

「思わないわ、恭司はあの時には
決めてたもの、渚君と生涯一緒に
共に歩いてゆくパートナーに
決めたからこそ、家族に紹介しようと
そう思ったんだってね」

「凄く、嬉しい」

「渚君、これからもいろんな事が
起きると思うの、これは男女問わず
もしかしたら同性の方が大変かもしれない
でもね、恭司を信じてほしい
確かに、渚君は子供は産めないわ
でもね、恭司は私の息子は
渚君に、惹かれたそして好きだと
そう思ったからこそ、付き合った
そして、付き合っていく中で
恭司は渚君を生涯のパートナーと決めた」


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