永遠の翼
最後の握手を交わして・・・


どちらともなく、背を向け合った。


俺たちの道は違う。


優子・・・


あとはお前だ。


ケータイで時間を確認する。


もう、練習が終わる時間だな・・・


俺に出来る最後のこと。


そのために、俺は電話をかけた。


『もしもし・・・』


優子の声が聞こえる。


「今、どこだ?」


『通学路の道ですけど・・・』


「もう時間は大丈夫か?」


『はい、大丈夫ですよ』


「・・・・・・」


俺は息を吸う。


「じゃあ、聞いてくれ。大切な話なんだ」


そして、語りだした。


新藤・・・いや。


音羽 茜のことを。



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