先生は蒼い瞳の狼くん







先生は先生だけど、一応は男なわけで


男の人に自分から少し本音を話したり、あーゆう事でお礼を言ったりなんて…私じゃないみたい



な、なんか、気持ち悪い…


「資料…もうそれだけですし…私帰りますね」



置いていた、龍之介くんと自分の鞄を肩に掛けると、不意に少し微笑む先生が目に入った



「…あ」



「雪村、お前は…やっぱりそーゆう所…可愛いな」


「え」


「言っておくが、何も思わずにフォローしたんじゃない」


せ、先生?



「男嫌いって気付いていたし、鈴木が口説いてた時の雪村…あまりいい顔してなかったからな」


「………」


「だから、かばったんだ」



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