先生は蒼い瞳の狼くん





「そう言えば、この間…ちーちゃんのヤツ告白されてたな」


「え!?」


「!」


振り向いてニヤつく龍之介くんに瑠花は興味津々に彼に詰め寄る


「うそ!え、何年生!?」




「一年生」


「あちゃー…ちーちゃん油断したな」



「自分に自信があったんだろ。一年の黒木って名前で一番可愛いいからな」


「……」


「そうなんだ…それでプレイボーイな龍之介くんはもう味見しましたーってヤツ?」



「えっ!?」


瑠花が言う言葉に反射的に声を出すとノートを書く手を止めて私をじーと見る


「サラ、そんな軽蔑な眼差しで見るな」


「あ、いや…」


軽蔑はしてないけど、否定しないって事は手を出した事は認めるんだ…



「龍之介くん、否定しないからやっぱり手を出したんだ、最低ーだって」


私のマネなのか、瑠花がいつもと違う声で私の思ってる事を口にする



.
< 42 / 403 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop