先生は蒼い瞳の狼くん







「…雪村?」



「…あ」


ドキッと胸が鳴り、私は息を飲んで中に入ると先生が微笑みながら口を開く




「野良猫ちゃんが何かようか?」


「…え?」


の、野良猫?


「わ、わたし…ですか?」


「あぁ」



野良猫って…なんで?


そう疑問に思うと、先生は私が持っている鞄を見る


「それ、龍之介のか?」


「え?あ、はい。あの龍之介くんは…」



チラリとベッドを見るけど、カーテンは開いていて誰かがいる感じはしない



.
< 96 / 403 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop