120秒の恋
第1章
1
「ねぇ、里美。あんたこのままだと、また一人だよ」
親友の直子が言った。
「何がぁ?」
「決まってるじゃん。クリスマス」
「いいよ。別に」
「そんなこと言ってると、あんた一生独りだよ」
「大げさだよ。24ぐらいで」
親友の直子が言った。
「何がぁ?」
「決まってるじゃん。クリスマス」
「いいよ。別に」
「そんなこと言ってると、あんた一生独りだよ」
「大げさだよ。24ぐらいで」