120秒の恋
「あなたが原因ってどういうこと?」
「坂井さんのこと諦めるように言われたんです。神山麗子さんに」
「彼女に会ったの?」
「はい。
彼を苦しめたくなかったら、潔く身を引けって」
「それで彼がチームからはずされたってわけか」
「わたし、神山常務にお願いしに行きます。
彼をチームに戻してくれるよう頼んでみます」
「馬鹿言わないで。
あなたが行ったところで常務が相手にすると思う?
第一、娘のために彼をはずしたなんて認めるわけがないでしょ」
「そっか・・・」
「彼のことよりも、自分の心配したほうがいんじゃないの?」
「へぇ?」
「もし常務が本気だとしたら、契約社員のあなたをクビにすることなんて簡単よ。
・・・とにかく、今はじっと見守ることね」
弥生さんはそう言うと、またオフィスに戻った。
「坂井さんのこと諦めるように言われたんです。神山麗子さんに」
「彼女に会ったの?」
「はい。
彼を苦しめたくなかったら、潔く身を引けって」
「それで彼がチームからはずされたってわけか」
「わたし、神山常務にお願いしに行きます。
彼をチームに戻してくれるよう頼んでみます」
「馬鹿言わないで。
あなたが行ったところで常務が相手にすると思う?
第一、娘のために彼をはずしたなんて認めるわけがないでしょ」
「そっか・・・」
「彼のことよりも、自分の心配したほうがいんじゃないの?」
「へぇ?」
「もし常務が本気だとしたら、契約社員のあなたをクビにすることなんて簡単よ。
・・・とにかく、今はじっと見守ることね」
弥生さんはそう言うと、またオフィスに戻った。