ぼくとわたし

3アウト

『幸せ…ってなんだろう?』











あの事があってから





あの男の人が 家に来ることも




お母さんにあったりすることもなかった。









当然、



お母さんとの間には 目に見えない大きな溝ができて





ギクシャクした。







お母さんはただ一言だけ


あのことについて私に話したことがあった。







『お前たちがいなきゃ、私は幸せになれたのに…』













妹たちは よく覚えてないみたい…







だけど








目撃したのが私で良かったと思う。












妹には傷ついてほしくないから…



















小学6年のとき






私は小学校生活2回目の転校をした。







そのころは



誰も信じらんなくなったから






新しい学校でも



自分から話すことはなく







なんか無性に人が怖かった。






特に男の人は…。












気づけば 周りに人はいなくて



完全に孤立。









家でも





話すことなく









ずっと1人。










明るかった性格は180度変わって








一番の友達は『本』

だった。
















1人でいて







辛いとか悲しいとか思ったことない。













『人は怖い』








それしか頭になかったから…






















なんにも変わらぬまま







私は小学校を卒業して









中学校に入学した。












ここから








自分とのさらなる葛藤が






私を追い詰めることになった。
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