わたしだけのお医者様

出会い

歩き出して、5分ぐらいたったかな…?
普段だったら、2分ぐらいでつける場所なのに、今日は5分もかかってしまった。
しかも、すでにわたしは息切れ状態。
「ゼェ…ゼェ……」
いきなり息切れしてる患者さんがきたら、お医者さん引いちゃうかなぁ…そんな不安も抱えながら、わたしはとうとう病院にたどり着いた。
でも、わたしは病院について、まず始めに思った事、「長い道のりだった~」じゃなくて、「疲れた~」でもない。
「………ここ、病院?」だった。
自分でも、何言ってるんだろうと思ったけど、誰がどう見ようと、ここは絶対病院には見えない。
そんな中わたしは、看板らしき物が目に止まり、そっちの方に近づいてみたら
「病院」と、これでもかというほど、シンプルに書いてある。
「き、気味悪いな~…」
ここは本当に病院なのかな?そんな気持ちがだんだん込み上げてくる。
建物は小汚いし、わたしの家より小さい気が……
帰ろうと一度は思ったものの、ここまで来たんだから、しょうがないと思いながら足を一歩踏み出す。


入ってみたら、中とは反比例していた。以外とキレイで、居心地の良い空間だった。
でも、病院なのに誰もいないし、診察室みたいな所がない。
「も、もしかして休みなのに入っちゃったかな…?」
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