PRINCESS STEP


「大丈夫だ
お前の事はあたしが
守ってやる」


それくらいしか
あたしには出来ない

この力も強さも地位も
優の為に使いたい



「…………菜智……」


そう言って優は
菜智に口づけた


最初は触れるだけのキス
それからだんだんと
深く啄むように口づけた


まるで不安を
忘れようと縋り付く
子供のように


それがわかっていたから
拒んだりはしなかった


そのまま優は
ベッドに菜智を押し倒す

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