PRINCESS STEP

ご褒美



ー昼休み。


「てめぇ!!いい加減にしやがれ!ですわ!」


―ガサッ


琢磨に奪われたあたしは、あんパンを鬼の形相で取り替えした。


「……減点だ!てめぇじゃなくてあなただろーが!」


「しやがれ、じゃなくてしてくださいですよ」



琢磨と佳奈に指摘されあたしは深いため息をついた。



「…………無理だ」


無理だ限界だ!体に馴染んだ言葉使いをいきなり変えるなんて難易度が高い!!体に悪い!!




「……はぁ……」


こんなんでこれからやっていけんのか?


意気消沈して、あたしは椅子の上で体育座りする。



「頑張って下さい菜智さん!」


そう言った佳奈をじっと見つめた。


こんなあたしの為になんだかんだ佳奈はいつも力を貸してくれる。


なのにあたしが、弱気でどうするんだ。


「…悪い佳奈あたしは今無理だと諦めようとしてた。一度決めた事を諦めんのはただのクズだ」


「おいおい、そこまで言うか?」


苦笑いの琢磨を無視して、あたしは立ち上がる。



こんなどうしようもない事でも、真剣に付き合ってくれる仲間が、あたしは本当に好きだ。



「頑張りますから…これからも支えてくれです」


「菜智さん…もちろんです!今の敬語は前より全然良かったですよ!!」


佳奈とあたしは、顔を見合わせると、同時に笑顔を交わした。














< 44 / 454 >

この作品をシェア

pagetop