約束のノート
「よう。光一」


朝の教室で、翔平に声をかけられる。


「翔平、いたのか。よし、殴ってみよう」


「いや、ワケわかんないんだけど」


「いや、それが俺らの挨拶じゃん?」


「そんな裏設定は無ぇよっ」


無いのか・・・


「それより、いよいよだな」


「え?翔平の命日?」


「違ぇよっ。学芸会だろ、今日は」


「ああ」


「遥ちゃんは今日のために頑張ってきたんだ。きっと成功するさ」


「俺はお前のミスの方が心配だ」


「人がいいこと言ってんのに、雰囲気壊さないでくれますか」


「冗談だ、そう気にするな」


「まあいいや。今日の学芸会、絶対成功させようぜっ!」


拳を突き出してくる。


「ああ。絶対に、な」


俺はその拳に、自分の拳をコツン、とぶつけた。


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