メロンパン
10月1日 出逢い
校内に、休み時間の終わりを告げるチャイムが鳴り響く。



輪に入れない子。

入ろうとしない子。

クラスに溶け込めない子は、そう珍しくもない。

周りは誰も気にも留めない。

空気のような存在。



僕もその中のひとりで、その日も誰とも話すことはなく、教室の片隅で窓の外を眺めていた。
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