俺の大好きな不思議くん。
「え、ちょ、柏木!」
俺は慌てて柏木を追いかけた。
「柏木くん待ってええ!!」
その後を安藤が追いかける。
「柏木!!!」
俺が叫ぶと、柏木はピタリと足を止めた。
「そこの女好きさん」
クルッとこちらに振り返って、柏木は安藤に向かって言う。
「なっ、なんだよ」
安藤は一瞬ビクッとしながらも、柏木の方を見た。
柏木って背ぇ高いなぁ…。
175ある安藤でも、柏木のことをちょっと見上げるぐらいだもんなぁ…。
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