僕の仕事は女王様!
この男はクラウス・ケルナー、僕の教育係らしい。
というか、僕が生まれて記憶がある限りは、クラウスの他は一人しか人間には会っていない。
「最近来てくれなかったね」
「すみません、事件がありまして……」
クラウスは申し訳なさそうに、ベッドに座っている僕を見る。
「事件?」
「ええ、その事でアルベルト様に話があります」
いきなり真剣な眼差しをする、僕はビクッと肩を震わせてしまった。
こんなクラウス、今まで見た事ない。