僕の仕事は女王様!


この男はクラウス・ケルナー、僕の教育係らしい。
というか、僕が生まれて記憶がある限りは、クラウスの他は一人しか人間には会っていない。


「最近来てくれなかったね」

「すみません、事件がありまして……」


クラウスは申し訳なさそうに、ベッドに座っている僕を見る。


「事件?」

「ええ、その事でアルベルト様に話があります」


いきなり真剣な眼差しをする、僕はビクッと肩を震わせてしまった。

こんなクラウス、今まで見た事ない。
< 4 / 187 >

この作品をシェア

pagetop