二次元ガールとモテモテボーイ
そして、どちらかの足音が近づいて来る。
恐らく…男の方…。
どうしよ、聞いてたのばれちゃう…。
あたしはとっさに鞄を
ぎゅっと握って下を向いた。
下を向いてる為、勿論どこにいるかは
確実には分からないけど
何となくだけ男の人の居る場所は
推測できる。
今、顔を上げれば目が合うかも…。
そんな緊張感だけが
あたしの中で漂っている。
すると男の人の足音はふと立まった。
何?
そう思って思わず相手を見ると完全に
目が合ってしまった。
しまった…やってしまった。
てか何でずっとこっち見てるの?
どどどうしよ…。
「すっすいません!」
あたしは走ってその場から逃げるように
走って学校の敷地を出た。