二次元ガールとモテモテボーイ



次の日、いつも通り学校に行き、
いつも通り勉強をし、
いつも通り放課後になった。


そしていつも通りバイトに
行く予定だった…んだけど…。


「よいしょっ」


いつも通り昇降口で靴を
履き替えて歩き出す。


これから何が起こるなんて
知る由もなかったあたしは
普通にいつも通り
昨日、偶然告白の現場に居合わせて
しまった角を曲がった。


勿論昨日みたいに誰も
告白なんてしていなかった。


…だけど…、


「わっ!」


思わず小さく声をあげた。


「お。」


相手も薄い反応で返してきた。


予想もしていなかった展開に驚いた。


昨日男女が居たと思われる場所には
何故か昨日の椎田颯希に似てる
明らかに冷たい男が
壁にもたれて立っている。



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