“シネバイイノニ”

望人は息を呑んだ。

殺されるという恐れは無い。

望人に殺される理由は無い。

ルールが、それをさせない。


しかし只、今まで予想だにしなかった「自分以外に運命をジャンプする人間」が現れた事実に望人は驚愕を覚え、教師が飛んで来るまでの間、ただ、目の前に立つ瀬織を見つめる事しか出来なかった。
< 167 / 177 >

この作品をシェア

pagetop