アリガトウ。
友達
落ち込んだ時に一緒に居てくれる。

いつも一緒に居て、ずっと笑いあってる。

それが友達だって…

そうずっと思ってた―

中1の入学式の時から、先輩に目をつけられていた。

見た目が派手だからなのか…

ダラダラしているからなのか…

自分でも分からない。

だけど、あたしに初めて話しかけてくる奴が居た。

「久しぶり。同じクラスだからよろしくね!」

話しかけてきた相手は、幼馴染みの愛梨。

愛梨はクラス1の人気者で、あたしとは全く逆のタイプ。

責任感が強くて

顔立ちがすごく綺麗で

スタイルが良くて

ロングの髪がなびいていて

すごく可愛い感じの子。

「よろしく…」

かったるそうに答えて、愛梨の横を通り過ぎる。

―ウザッたいんだよ…

―いちいち、話しかけてくるなよ…

心の中ではイライラしていたから、顔は引きつってただろう。
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