借金取りに捕らわれて
「こんな、とこ…勝手に、入っ、ちゃって、大丈夫…なん、ですか?」




やっと喋れるようになったけど、それでも喘ぎ喘ぎしか声が出ない。




「あぁ、大丈夫だよ。
以前は車の部品を作る工場だったんだけど、不況の煽りで潰れてから何年も使われてねぇ。」





「あいつらもここまでは追って来ねぇだろうし、ここにいれば時期に隼人が来るからな。安心しろ。」




「えっ、ここって花ノ衣さんで言ってた待ち合わせの場所なんですか?」




「あぁ、昔から俺と隼人と京輔のたまり場だった。」




京輔?…初めて聞く名前だ。




「隼人が来たら直ぐにここから離れろ。
見つかる心配はないと思うが、万が一ってこともあるからな。」




< 164 / 354 >

この作品をシェア

pagetop