【短編】心のドア
心のドア

~麗~

はぁぁぁ・・。


わたしの1日、一体何度ため息が出るんやろう。


「あ~また麗ため息ついてたで!!」


親友の皐月がわたしにいつものように指摘してくる。


「だって・・・」


「雄輔くん??」


そう。

雄輔はわたしの彼氏。


高校2年にしてやっと出来た本気で好きになった彼氏。

でも・・・


「雄輔、今日デートの約束またドタキャンや・・。もう2ヶ月くらいデートなんてしてへんわ・・。」


雄輔は今日になってメールを送ってきた。


【今日無理になった。】

たったこれだけ。

理由くらい書けばいいのに理由も書かないのがいつものこと。

何やってるんやろ?

疑ってしまう自分もいるし、もうやけになりそうな自分もいる。
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