キミに捧ぐ




「…修汰さん…?」



抱き締める強さを弱め、楓から離れる






情けない



何故だか視界がぼやけてきた



こんな…大の大人が泣くなんて…


楓は呆れるかな



「修汰さん…?」



「ごめん」



「え…」



「ごめんな」



一度は楓の幸せを願って、昨日みたいなことを言えたけど…


何か…だめだな、僕


もう立っていられなくなってしゃがみこむ














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