sweet×sweetな恋モヨウ



「何言って……んっ??」


そっと唇を重ねてから、一旦離す。

柔らかい感触と共に微かに感じたはちみつの味。

でも、こんなもんじゃやっぱり足りないよね?


「ちょっと、ハジ…」


言いかけたアヤの言葉を遮って、もう一度。

今度は触れるだけじゃなくて、ちゃんと“もらわないと”ね。


「……!?」


程なくして、口の中に広がってくる甘味。

うん。美味しい。
さすが“はちみつくまさんキャンディー”。

アヤがくれると、美味しさも倍増だ。


「……んーっ」


最初こそ抵抗しようともがいていたものの、キスを深めていくうちに、段々アヤの身体から力が抜けていくのがわかった。

それどころか、しっかり応じちゃってるあたり…可愛いよなぁ。

はちみつとアヤと、両方とも十分に味わいつくしてから、ゆっくり唇を解放してあげる。


そして……


「アヤってば素直じゃないよねぇ」


アヤの耳元に顔を寄せて囁いた。


「これがしたくて、わざと“独り占め”したんでしょ?飴なんかなくても、俺はいくらでもできるよ?」


再び顔を近づけて……












ドカッ―――。




< 11 / 44 >

この作品をシェア

pagetop