sweet×sweetな恋モヨウ



「日曜日?」

「そう。明後日。」

「……空いてるけど。なんで?」


相変わらず、アヤは顔を上げない。

そればかりか、シャープペンの動きを止める気配すらない。


……冷たすぎる。よし、それなら…



「じゃあさ、」


足を忍ばせてアヤの座っている椅子の後ろに回って……


「“デート”しよう?」


ひょいとアヤの顔を覗き込んでみた。


「……わっ」


すごく、近い。

ちょっと動けば触れてしまいそうな距離。

椅子の背をがっちり掴んでいるから、アヤは逃げられない。

俺としては、このまま近づいてもいいんだけど……


「デ…デート?」


明らかに動揺しつつも、アヤはさりげなく顔をそらした。

ちぇっ。
でも、まだまだ俺のほうが有利だよね?

なんせアヤは“不意打ち”に弱いから。


「そう。“2人で”どこか行こう?」


今度は耳元で囁いてみた。

甘〜い感じに。


「……っ」


お、成功?


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