ダーリンは金髪ヤンキー!?
[side雄大]

こんなヒデ-事言うつもりじゃなかった…

『別にどうだっていいじゃねぇか…』
『こんな奴ほっとけよ。』

最低だ。 今でももちろん美和が大好きだ… でも、美和の事を考えるとどんどんマイナスになっちまう。

『好きな女を泣かせるような最低な奴は美和ちゃんにはいらない。』
猛に言われたこの言葉…

そうだよな…
俺は好きな女、泣かせるような最低な男だよな…

ごめん。 ごめん…美和

美和が教室から去ってからも佐熊は俺を睨んでいた。

仕方ねぇよな…

「さっきから聞いてりゃ…」

は?

もの凄い低い声をした上川が教室のドアから姿を現した。

やばい… すげぇ…鬼だ。化け物だ。

俺は、この時初めて上川が怖いと思った。

「んだよ… グッ!!」

上川は、俺の近くまで歩み寄り、勢いよく胸ぐらを掴んだ。

苦しい。 コイツはまぢで女か!?

上川の力は予想をはるかに上回った。

「テメェ…は…」

「っ…」

「大馬鹿野郎かっっ!!!!」

「グッッ!!」

イッテぇ~ 本気で殴りやがった。

俺はもちろん。吹っ飛ばされた。
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