梶山書店物語〈零〉
「あと東雲さんって子は真面目な子でね。
出版社の人と付き合ったりね」

「へぇ。
そういうのってあるんですね」

「俺も驚いたけどね」

田中店長は染々と思い出しているのか「今頃、何してるんだろうね」と呟いていた。

「あとは…「もういいです」

聞いてたら疲れてきた。
俺の世界では有り得ない事ばかりが耳に入ってくる。

「え?そう?
まだいるよ、あと内容話してないけど」

「いや、結構です」

そんな人ばかりと働いている田中店長も一癖ある人だと俺は黙っておこうと決めた。




●end……………●





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