。・*・。。*・Cherry Blossom・*・。。*・。
この―――腐れ外道……
どこまで腐ってやがんだ―――
ヒュゥ~と周りではやし立てる声が響いた。
「進藤~~次俺にも回して?」
「俺も~♪その子かなりイケてるじゃん」
「なんなら動画でもとっとく~??」
こいつら……
マジで最低な奴らだな!!
男の風上…ん?あってんだよな??って、今はそんなこと言ってられる状況じゃねぇな…
「さ、朔羅!!」
リコが叫んだ。
あたしは心配させないようリコにちょっと微笑んだ。
キモ金髪野郎の腕が伸びてきて、あたしは一歩後ずさり、肩を掴まれて強引にマットに押し倒される。
かび臭い臭いが再びムッと鼻についた。
キモ金髪野郎の手があたしの制服のネクタイにかかって、するりと乱暴に抜き取る。
そして制服のボタンを乱暴に引きちぎった。
良かった…今日あたしキャミ着てるや…ってそんなことどうでもいいっつの!
周りから騒ぎ立てるような声があがった。
『やめて―――
雪斗―――』
ふいに封印したかった声が
あたしの頭の中をエコーがかって駆け抜けた。