。・*・。。*・Cherry Blossom・*・。。*・。

反則!?



さすがに一週間も特訓すりゃ、バカなあたしでもちょっとは成果が見えてくる。


「これは、こうでしょ?んで、この公式を当てはめれば…」


シャーペンで数字を書いていく様を戒は目を細めて見守ってくれていた。


「正解。やればできるじゃん」


にっこり笑うと、頭を撫で撫で。


うわっ!これ、結構いいカモ……


「って言うか…今日はキョウスケ先生は居ないんですね?」


「あ~…アイツ今日ゼミの飲み会があるとか言ってたから」


「へ~飲み会…」


ってアイツまだ未成年じゃねぇの!!?


しかも、明日はとうとう追試の日だってのに、あたし放っぽって飲み会?


いいご身分だぜ…


てか、追試受けるような点を取るあたしが何もかも悪いんだけどネ…


トホホ


「戒もありがとな♪お前のお陰で何とかイケる気がする♪」


ご機嫌に言うと、戒は目の前でちょっと苦しそうに眉を寄せた。


へ……何……?


あたし、何かまずいこと言った??







< 439 / 558 >

この作品をシェア

pagetop