唇にキスを、首筋に口づけを



「わかった、人間についてあまり知らないからな。」



そう言ってあのヴァンパイアは部屋から出て行ってしまった。




なんだったんだ・・・。



私の部屋に入った意味をアイツは忘れているんじゃない・・・?




そう思ってまたため息をつけば、




バタン!!!!




今度は思い切り大きな音がした。



私の肩が大きくびくんと揺れてしまった。



私が音をした方をみると、やはりドアだった。




そこにはヤツ。



・・・ノックくらいしたらどうなのかな。



ここにはノックの習慣もないの・・・?




そしてドシドシと私の方にちかづいてきた。




・・・なんという眼力。



・・・怖い。




私はザザざっとベッドの上で奴から逃げるように後ろに行く。




ヤツもそれにつられてベッドに乗ってくる。




なに、なんなの!?





私、何かしたのかな・・・、




こいつ怒ってるよね・・・?




目力ほんとに怖すぎる・・・。




「おまえ・・・」




・・・な、なんですか・・・。



なに言われるの・・・?




どくん、どくん、


心臓が痛い程に収縮し、膨張するを繰り返している。





ヤツが話し始めるタイミングさえもわかるように、

スローモーションに見える。





「本当は腹減ってたんだな・・・?」




それはすごく、怪しげで色気のある声だった。




・・・これがヴァンパイアのフェロモン・・・。




・・・でも、



「・・・はい?」



私は意表をつかれたようだ。



素っ頓狂な声が飛び出した。



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