唇にキスを、首筋に口づけを
ドクンドクンどくん、
心臓が痛いくらいに早鐘をうつ。
後ろをチラチラと確認。
ヤツが、追ってきたらどうしよう、と不安になる。
はやく、この世界を出なければ。
そう思ってしばらくバイクを走らせていると、結界境線があったところまでやってきた。
そこには20体くらいのヴァンパイアがたかっていて、突っ切るのは難しそうだった。
俺の腰を掴む、ゆりなの腕の力が強くなる。
「大丈夫、目、閉じてろ。」
俺はゆりなの頭をポンと撫でて、それから銃をかまえる。
銃を連射して奴らの動きを少しでも緩めた。
こういうときのミニガンは助かる!!!小回り悪いけどな!!
*ミニガン・・・毎分2000~4000発という圧倒的発射レートを誇る電動式ガトリング銃
その隙に俺は人間界に無事帰還。
「結界境線を!!!」
会長が叫び、すぐに結界境線が張られた。
・・・よし。
俺は安堵のため息をつく。
「おい爽哉!!
落ち着く暇ねぇぞ!!!」
?!
そんな仲間の声が響き、俺はすぐに振り返る。
するとそこには、
交戦している仲間の姿。
やっべぇ。
大量に入り込んでる。
でもとりあえず、俺はゆりなを抱きしめた。
「ゆりな、大丈夫か。」
ゆりなはカタカタと震えている。
そしてゆりなは震える唇で何か喋ろうとしている。
「ょ、かった・・・
私、いき、てる・・・
からだ、なくなってない・・・」
そう言ってゆりなは泣き出した。
「大丈夫、幻覚見せられてただけだ!!」
俺は一層ゆりなを抱きしめる力を強めた。