ナルシスト男=ナルオ【Ⅰ】

さっきの一部始終をゲームに夢中で、見ていなかったナルオが

「おっ??
どないしてん、夏璢」

背中を押さえて踞る夏璢を不思議そうに、見つめる

「…驪眞、かんにんなぁ
静かにするから、居らしてくれや」

夏璢の背中をよしよししているナルオが、そう言って、ホンマに申し訳ないという顔した

…てか、何でうちはコイツに、下の名前で呼ばれてんねん

って、そこやなくて…!!

「…まぁ、静かにすんなら、別にええで
くれぐれも!!睡眠の邪魔をしないように!!
おやすみ!!」

それだけ言い残して、ガバッと掛布団を頭まで被って目を閉じた

< 341 / 363 >

この作品をシェア

pagetop