姉妹
「・・・今何時かしら」
美月はまぶしさに萎む目をこすった
電気はつけっぱなし
服もそのまま
あぁそっか
私ったらあのまま寝てしまったんだわ
とりあえずお風呂に入らないと
それから明日の準備も
「喉が渇いたわ」
美月は台所に向かった
綺麗に後片付けされた台所
食卓には美月のための食事が用意されていた
栄養バランスがよく取れている見本のような和食
[美月ちゃんのご飯です。とても疲れていたのね。気持ち良く寝ていたから起こさなかったわ。お腹空いたら食べてね。
P.S.後片付けはしなくていいわよ。お休みなさい。]
祖母の優しさが溢れている手紙だった
十分すぎるほどの気遣いと愛情
しかし美月だけに与えられていることを美月はよく分かっていた