姉妹
-お昼休み-
「ねぇ、美紅ちゃん。一緒に学校探検しない?」
絵梨花ったら早速ね
探検だなんてわざとらしい
「いいわよ」
受けて立つわ
「彼氏さんも一緒にどう?」
え?
「晴樹は関係な「いや、俺も行くよ」
「なんで?」
「美紅ちゃん、必死ね」
クスクスとさも可笑しそうに意地悪く笑った
「そんなに私が怖い?怖いのはこっちの方よ」
「やめて!」
「あら、まさか晴樹くんしらないの?」
「やめ、て」
「もうやめろ」
「晴樹・・・」
美紅は青ざめた顔で晴樹を見た
「絵梨花って言ったか。昔どんなことがあったかは知らないけど、美紅を脅すのはやめろ。お前今最高に意地の悪い顔をしてるぞ」
絵梨花は目を丸くしてさらに可笑しそうに言った
「フフ、意外と男らしいじゃない」
興ざめだわと伸びをして、絵梨花は背を向けた
「またね、美紅ちゃん。」
絵梨花は別の人に話し掛けに二人から離れた