姉妹
弥生さんは善蔵さんの自慢の娘だったようだ
優しく美しく優秀な一人娘
善蔵さんは甘やかしたい気持ちを必死で抑え、厳しく育ててきたらしい
手塩にかけて育てた娘の心を一瞬で奪った男、加藤紫雨
初めてその男が初めて家にきたのはなんと、入学式の日の午後だったそうだ
俺たちと全く同じケース
俺は身震いせずにはいられなかった
「絶対に幸せにする。だから弥生さんとお付き合いさせてください」
そういった紫雨さんの瞳は強く、迷いのないものだった
古風すぎるこの男になら弥生さんを任せられる、善蔵さんはそう思ったらしい