姉妹

「え…?」


美月は冷汗をかいた青白い顔を絵梨花に向けた



「あなたが私を今突き放さなければ、あなたが不幸にも一人になることはないわよ?

私はあなたを一人にしたりしないわ。裏切らないし、彼氏ができても放っておいたりしない」




絵梨花は流暢にささやき続けた



「どうしてそんなことを言うの?」



わずかに涙で光る大きな目を絵梨花に向けた



「私は、美月ちゃんが好きだからよ」



とろけるように甘い笑顔の裏には




「さぁ、これからは私と一緒にいましょう?」




「……お願いします」





「じゃあ、笑って?あなたは幸福な子、天使の子、だれからも無条件に愛される光。不幸はあなた以外の人が請け負う、そうなっているのよ」


鋭い毒を持つ悪魔の面




絵梨花はそっと美月の頬を一筋流れた涙を掬って地に捨てた



「あなたにはいらないものよ」

小さく小さくつぶやいた

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