姉妹

「もう!」


祖母がいきなり大声を上げて立ち上がった



-今日初めて目を合わせた…


祖母がいきなり怒り出すことよりもそっちに気を取られていた




「どうしたの」



「どうだっていいじゃない!美月ちゃんが誰とどこに行こうが!いつもあなたにつきっきりだったのよ美月ちゃんは!可哀想じゃない。美月ちゃんにべったりになるのはもうやめなさい。あんまりあの子を縛り付けないで」


そこまで一気にまくし立てて祖母は部屋へ戻ってしまった




美紅は呆然とその場から動けなかった


このタイミングでまさかそんなこと言われるとは思っていなかったからだ


「私は姉さまを心配していたのに。そんなの私の様子から分かったでしょうに」


でも、と美紅は考え直した



-私の様子とか気にするわけないか



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