心はcloudy sky



黙々と読んでいたら、5時の鐘が鳴った。

冬だから日が落ちるのが早い。


「品濃、うち帰っても……品濃?」

品濃を見ると、品濃は
寝ていた。



「んん…あと少し…」

ビックリするくらい
甘えた声で品濃はまた
寝息をたてていた。


仕方ないな、と呟きながら品濃に毛布を掛けようと近付いた。

「ひゃっ!?」


品濃は寝たままうちに
抱き着いた。

そして、そのままその場に倒れた。


(しっ品濃の上に乗り上げちゃったよ...)


凄く体が密着して、品濃の心音が聞こえる。



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