心はcloudy sky



「ヤな奴、俺」

俺はその場にしゃがみ込んだ。


新田を、利用しようとしてる。

人として、酷い。


でも、スカスカな心では、もう耐えられなかった。

なにかで埋めたかった…。


「未紀、部活行くよ!」

「待って里麻ι」


隣から聞こえた、高添と芦川の会話。


未だに高添の声を聞くとドキッとする。


ダメだよな、意識しちゃあ…。



俺は、新田を好きになる。


ふと、決心した。



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