ラブソングをもう一度



「いってらっしゃい」

手作りの弁当を持ったあなたを玄関先まで送り出す。



「いってくる。今日は、夕方には帰ってくるから。夜は、一緒に食べような」

「じゃあ、ごはん作って待ってるね」

「楽しみにしてる」


そう言うと、大きな手であたしの頭を撫でて、それから、少しかがんで、あたしの唇にキスをした。


ガチャン、と玄関のドアが閉まる。



< 4 / 141 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop