君に嘘を捧げよう

そのとき俺のもとに残ったのは、疑問と殴られた感触だけ…。



「何なんですかねカイ先生!」

「…なんや最近お前アヤネちゃんに怒られてばっかやないか」

「そうなんだよー(泣」

「お前に泣きつかれても…」

そう言ってカイは困った顔をした。

「俺が聞き出してみよか?」

「そうしてくれると助かる!」

「しゃーないなー、あとでメシおごれよ?」

「できる範囲内なら!」

「んーじゃー聞いてくる」

カイは俺が何か頼むとそれしか言わない。というか体育祭のときのが逆効果でこりごりみたいだ。

「いい友人をもった…」

おもわずガッツポーズ。

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